文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

クリスマスの絵本

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クリスマスが題材の絵本の読了記録。読んだら増える。
著者名50音順。
一部、クリスマスに読むと若干悲しくなる絵本が混ざっています。

クリスマスの絵本

トレーシー・コーデュロイ『クリスマス・イブのねがいごと』

ひとりぼっちで暮らすねずみくんが、クリスマス・ツリーのお星さまに願いごとをしたイブの夜。外には迷子になったサンタさんが!
https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b528496.html


 ふりこどけいの足元でひっそり暮らすちいさなネズミ。彼はクリスマスツリーを見上げて思います。
「ぼくにも プレゼントをあげられる、ともだちが いたらなあ……」
 そんな願い事をするネズミのもとに、困ったようすのサンタさんが現れて…。クリスマスに起こる小さな奇跡の話。

 サンタさんのお手伝いをするネズミがかわいい。そして、サンタさんからの粋なプレゼント。スケートぐつが4つ…? って思ったら。かわいくて幸せなラスト。ネズミと同じねがいごとをしていた子(ことり)がいたのね。

 かわいいイラスト、かわいい話。そして、ほっこりするラスト。クリスマス絵本はこうでなくっちゃ!



ビル・コッター『ぜったいに あけちゃダメ?』

 「ぜったいにあけちゃダメ」なんて言われたら、開けたくなっちゃう。にんげんだもの。ラリーといっしょに箱を押したり、こすったりしてみよう。参加型の楽しい絵本。ラストにはプレゼントとは別のちょっとしたサプライズが!



たなか鮎子『クリスマスマーケットのふしぎなよる』

おじいちゃんとはじめて訪れたクリスマスマーケット。そこでヨハンは、ツリーから落ちて困りはてた金色のお星さまに出会います。マーケットの番人であるくるみ割り人形と一緒に、ガラス細工の天使やジンジャークッキーなど、マーケットの仲間たちみんなと協力して、お星さまを元のクリスマスツリーに戻そうとがんばるのですが、いじわるな北風が邪魔をして……。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000325237


 クリスマスマーケットのにぎやかさ、明るさなど雰囲気がよく伝わってくる。イラストもかわいい。
 ラストのマーケットの大きなツリーがにぎやかですてき。星を助けるために自分たちでつくったはしごが見事なツリーの飾りに。しかし、他のお店から手伝いとしてついてきた仲間たちはどうなるのか? ツリーの飾りとしてもOKだけど、鉄鍋…笑

ja.wikipedia.org



ティエリー・デデュー『クリスマスにオオカミは』

クリスマスって、なにをする日なの?──きらわれもののオオカミは……
https://www.pneumasha.com/2021/10/18/%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%81%AB%E3%82%AA%E3%82%AA%E3%82%AB%E3%83%9F%E3%81%AF/


 クリスマス。森の仲間たちを招いて、ごちそうしようと考えたオオカミ。しかし、普段の行いの悪いオオカミは森の嫌われ者。ワシミミズク「がっかりすることになるかもしれないよ」と言われ、オオカミは森の仲間を気遣うごちそうのメニューを考え、プレゼントを考える。けれども、森の仲間の警戒はとけず…
 普段仲悪い、感じの悪い人から遊びの誘いが来たら、私も断ると思う。けれどこの絵本のオオカミを見ているとなんか気の毒でしょうがない。独りパーティー…。クリスマスの絵本だからほっこりするかと思ったけど…残酷な現実を叩きつけられた気分。オオカミの一人芝居を見た動物たちからの「ありがとう」という返事だけが救いか。

翌日のワシミミズクとの会話がせつない。

「オオカミくん、パーティーはどうだった?」
「とてもよかったよ」と、オオカミは答えました。


来年のクリスマスはきっと良いクリスマスになるはず…!



トミー・デ・パオラ『クリスマスツリーをかざろうよ』

 クリスマスツリーの由来、歴史についてアメリカ人の家族たちが会話しながらツリーを飾っていく話。へえ~がたくさん。
 クリスマスツリーがいつからあるのか、誰が最初に思いついたのかはよくわかっていないらしい。ドイツの文化が諸外国に伝わり、今がある感じのよう。
 ツリーは元々は小さくて、テーブルの上に飾っていて、天井に届くくらいに大きくなったのはクリスマスツリーがアメリカに来てからなんだとか。
 おもしろくてためになる。クリスマスツリーを飾りながら、家族で話してほしい。



クリスティーナ・バトラー『いっしょに おいわい クリスマス』

女子パウロ会/訳

 雪の中、クリスマスツリーにぴったりのもみの木を友達と探す、小さなはりねずみくん。いい感じの木を見つけ、家に持ち帰って飾り付け、あとは楽しいクリスマスを待つばかり…。と思ったら、誰かのいびきがうるさくて眠れないし、飾りのクッキーは誰かが食べちゃうし、はりねずみくんお気に入りの赤い帽子もどこかになくなってしまう。友達との雰囲気が少し悪くなりつつも、いつもの調子で外で遊んで、いつもの雰囲気に元通りになるけれど…。

 不穏な雰囲気にどきどきしたけれど、かわいいオチに笑ってしまった。もみの木に住んでいたリスの仕業だったのか。まあ事情も知らないリスくんに悪気はなかったよね。
 友達増えて、楽しいクリスマスになったようでなにより。ほっこり。



三浦太郎『サンタさんのおとしもの』

さむいさむいクリスマス・イブの夜のこと。町にお使いに出ていた女の子がサンタさんのてぶくろを拾いました。女の子は、サンタさんに届けようとしますが・・・。イブの夜の心あたたまるお話。
http://www.asunaroshobo.co.jp/home/search/info.php?isbn=9784751529706


 シンプルでわかりやすい可愛いストーリー。絵柄もシンプルだがとても可愛らしく、デザイン性にも優れ、どのページを開いてもおしゃれ。夜の黒い背景に女の子の赤い服や白い雪がよく映える!クリスマスになれば開きたくなる本になること間違いないし、クリスマス近くにインテリアとして飾るのもありだと思う。