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中野京子『中野京子の西洋奇譚』

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誰もが知る伝承に隠された、最も恐ろしい真実とは?科学では説明できない出来事や、人々が語り継がずにいられなかった不思議な話。歴史奇譚の魅力に触れたら、あなたはもう、戻れない...。
https://www.chuko.co.jp/special/seiyokitan/


 事実は小説より奇なり?
 ハーメルンの笛吹き男からディアトロフ事件まで、西洋に伝わる伝承、不可解な事件に触れたエッセイ集。著者らしく、ちょくちょく絵も交えて説明。さくっと読めた。雑誌『婦人公論』で連載されていたものらしい。本当の話なのだろうかと好奇心がくすぐられ、もっと詳しく知りたいと思うような伝承も多い。
 それにしても魔女狩り、ギロチン等、暗い気持ちにさせられる。「幽霊城」内で触れられた、チリンガム城に現れるという幽霊。ブルーボーイとあだ名がついた少年に起こったとされる出来事が悲惨で気分が落ち込む。

目次(wikiに記事があるものはリンク繋げました)

ハーメルンの笛吹き男
マンドラゴラ
ジェヴォーダンの獣
幽霊城
さまよえるオランダ人
ドッペルゲンガー
ゴーレム
ブロッケン山の魔女集会
蛙の雨
ドラキュラ
犬の自殺
ホワイトハウスの幽霊
エクソシスト
貴種流離譚
デンマークの白婦人
大海難事故
コティングリー事件
十字路
斬られた首
ファウスト伝説
ディアトロフ事件


◎出版社による特設ページ
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