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クラフト・エヴィング商會の本

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 クラフト・エヴィング商會の本の読了記録まとめ。

クラフト・エヴィング商會の本

『ないもの、あります』

堪忍袋の緒、舌鼓、大風呂敷……よく耳にするが、一度として現物を見たことがない物たちを取り寄せてお届けする。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480425713/

 ないものを売っているお店の、カタログ風の本。ことわざっぽいのが多いけど、そこにもちゃんと言及してる部分もあっておもしろかった。ないものを売っているお店でも、ないものはない。ぴりっと、ちょっぴり毒がきいているのがよかった。カタログの絵がまたいい。こんなのあったらおもしろいかも。もっとも、あんまり役立たなさそうなのもあるけど。「針千本」、ほんとに千本書いてあってちょっと笑っちゃいました。赤瀬川氏のエッセイもおもしろかったです。

■単行本


『どこかにいってしまったものたち』

架空のチラシや取扱い説明書、パッケージなどを手がかりに、硝子蝙蝠やアストロ燈、記憶粉や水蜜桃調査猿、七色李酒など不思議な品々に想いを馳せる空想博物館。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480872920/

 アストロ燈、全記憶再生装置、深夜眼鏡など、不思議で興味深い品々がまるで本当にあったかのように紹介されている本。写真もその中の作品も、また文章もすべてが雰囲気があって素敵でした。商品紹介の文に使われている文字は、1つ1つ切り貼りして作られたそうで。写植の話は途方も無く感じました。細部までこだわって作られていて、とにかくすごい! の一言です。