庶民にとって高価でも何故か親しみのあるうなぎ。そのうなぎをめぐる人間模様。岡本綺堂、井伏鱒二など、時代物から現代物まで。解説 平松洋子
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表紙のうな丼がおいしそう。うなぎづくしの人情小説集。
うなぎが出てくる話…と考えてもぱっと思い浮かばないのですが、案外あるものなんですね。ちょっと文章が難しい(古い?)感じのものが多かった気がする。でも、どれも雰囲気がよかった。斎藤茂吉のうなぎが出てくる短歌の数に驚きました。うなぎ、好きなんですね。それにしても、うなぎって不思議な生き物だなあ。
収録
前口上(浅田次郎)
鰻のたたき(内海隆一郎)
山頭火と鰻(高橋治)
鰻に呪われた男(岡本綺堂)
うなぎ(井伏鱒二)
うなぎ(林芙美子)
出口(吉行淳之介)
闇にひらめく(吉村昭)
鰻(高樹のぶ子)
雪鰻(浅田次郎)
斎藤茂吉短歌選(斎藤茂吉)