文字を食べる

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日本ペンクラブ『うなぎ 人情小説集』

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庶民にとって高価でも何故か親しみのあるうなぎ。そのうなぎをめぐる人間模様。岡本綺堂井伏鱒二など、時代物から現代物まで。解説 平松洋子
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480433336/


 表紙のうな丼がおいしそう。うなぎづくしの人情小説集。
 うなぎが出てくる話…と考えてもぱっと思い浮かばないのですが、案外あるものなんですね。ちょっと文章が難しい(古い?)感じのものが多かった気がする。でも、どれも雰囲気がよかった。斎藤茂吉のうなぎが出てくる短歌の数に驚きました。うなぎ、好きなんですね。それにしても、うなぎって不思議な生き物だなあ。

 

収録
 前口上(浅田次郎
 鰻のたたき(内海隆一郎)
 山頭火と鰻(高橋治)
 鰻に呪われた男(岡本綺堂
 うなぎ(井伏鱒二
 うなぎ(林芙美子
 出口(吉行淳之介
 闇にひらめく(吉村昭
 鰻(高樹のぶ子
 雪鰻(浅田次郎
 斎藤茂吉短歌選(斎藤茂吉