文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

チャールズ・ブコウスキー『パルプ』

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柴田元幸/訳
サヌキナオヤ/装画
ちくま文庫

バーと競馬場に入りびたり、ろくに仕事もしない史上最低の私立探偵ニック・ビレーンのもとに、死んだはずの作家セリーヌを探してくれという依頼が来る。早速調査に乗り出すビレーンだが、それを皮切りに、いくつもの奇妙な事件に巻き込まれていく。死神、浮気妻、宇宙人等が入り乱れ、物語は佳境に突入する。伝説的カルト作家の遺作にして怪作探偵小説が復刊。
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480433473/


本についていた帯のコメントにつられて購入。

 ハードボイルドかと思ったけどそうでもなかった。
 史上最低の探偵ニック・ビレーン。彼は終始飲んでた印象。本当にろくでもない。ちゃんと仕事してた? って感じだけど、死神やら宇宙人やらの協力? で一応依頼は達成してるんだよな。まさに棚ぼた。
 これってミステリー? 探偵小説なのかな? 死神は出てくるし、宇宙人も出てくる。すごく感想が書きづらい。いったい私はなにを読んだんだ? という気持ちになった。

 下品だし、なんか気分は落ち込むし、というなんともいえない話だったけど、柴田元幸訳がとにかくよくて、意外とスイスイ読めてしまった。会話のテンポが特に良いです。