文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

角田光代『トリップ』

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普通の人々が平凡に暮らす東京近郊の街。駆け落ちしそびれた高校生、クスリにはまる日常を送る主婦、パッとしない肉屋に嫁いだ主婦――。何となくそこに暮らし続ける何者でもないそれらの人々がみな、日常とはズレた奥底、秘密を抱えている。
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334741921


 日常のような非日常のような話たち。女子高生の話から始まって、短編の一つ一つがどこかでうまい具合に繋がっているのがおもしろいです。結構以外なところに共通するものがあったりするんだなあ。町行くあの人もこの人もどっかで共通するものがあるのかな、と考えてしまいます。読みやすい作品でした。好き。

 

★単行本