文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

福田和代『碧空のカノン 航空自衛隊航空中央音楽隊ノート』

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装画:小川麻衣子

音大卒業後、航空自衛隊の音楽隊に入隊した鳴瀬佳音(なるせかのん)は、
定期演奏会などの任務に向けて練習に励んでいる。
自衛隊という未知の世界に戸惑いつつも鍛えられていく。
https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334928704

 主人公は自衛隊の音楽隊の女性。おもしろい題材だなあと思って読んでみたもの。この作者の本は初めて読みます。主人公、20代後半と設定されてますが、その性格のせいか若く感じました。他の仲間たちも個性的。

 内容は音楽に絡んだミステリー。ミステリーといっても日常の謎的な感じ。恋愛要素もちょっとだけ。鈍感主人公は相手の自分への気持ちにちっとも気づいてませんでしたが…。気持ちだだもれだったよなあ渡会くん。彼の恋は実るのか。今のままではちょっと難しそうな気もしますね。

 この本で自衛隊の音楽隊に興味を持ちました。当たり前のことかもしれないけれど、音楽隊であろうと自衛官自衛官なんですね。知らないことが本当に多い。作中に出てきた曲も気になります。聞いてみたい。おもしろかったです。


内容
ギルガメッシュ交響曲
ある愛のうた
文明開化の鐘
インビジブル・メッセージ
遠き山に日は落ちて―渡会俊彦の場合―
ラッパ吹きの休日

★ラッパ吹きの休日(一番気になったので。よかった!)