装画:宮崎ひかり
書店員は超多忙。品出しや客注をこなし、レジ対応の合間に万引き犯を捕まえ、閉店後には新作を読んでPOP書きやイベントの準備。でも、本と本屋が好きだから、今日も笑顔でお店に出るのだ。でも時には、お客様から謎すぎる悩みが寄せられて……。ここは町の本屋さん。名物店長と個性的なバイトの面々が、本にまつわる事件を鮮やかに解決します。本屋さんよ、永遠に。
(引用元 https://www.kobunsha.com/shelf/book/isbn/9784334776299)
本屋が舞台の日常系ミステリー。
書店員さんの仕事ぶりが割としっかり書かれていて、こんな仕事なんだなあ大変だなあと読んでいて思ったのですが、作者は書店員の経験はないのですね。ところどころにある脚注にはついつい笑っちゃいました。書店員さんがこの本を読んだら共感するのでしょうか。
本にちなんだ推理要素がおもしろかった。店長すごい! って思っていたので、ラストの話には思わず、え? となりました。混乱しそうになりましたが、おもしろい。店長さんのポップがどんなものか気になります。見れば、私も買っちゃうかも。
それにしても本屋さん事情の切実さが胸にきました。幼い頃から利用していた近所の本屋さんが閉店したときはすごく寂しいものでした。確かにネットは便利だけど、本屋さんには本屋さんの良さがあります。手にとって見ることができるのは強みですよね。興味がないものにも興味を向かせることができる。本屋さん好きとして応援したくなります。本屋さんで買い物しなくちゃ!
★単行本