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九頭竜正志『さとり世代探偵のゆるやかな日常』

装画:げみ
大学生が主人公

大学生になった僕はやりたいことが特にない。幼馴染の灯影院(ほかげいん)に流されてうっかり「探偵同好会」を始めたら、ヤツのもっともらしい無茶推理に振り回される日々がやってきた。所詮「休講の真相」を推理する程度の素人探偵だった僕らは、やがて招かれた孤島で殺人事件にまで巻き込まれ――。軽やかなタッチで紡がれる会話から、現代の空気感があふれ出すユル~い日常ミステリー登場!
(引用元 https://www.shinchosha.co.jp/book/180032/


 堅実で高望みしない現代の若者らしい大学生が主人公の日常ミステリー。といっても作中で殺人事件も起こるので、平和なイメージのある日常の謎系とはちょっと違うのかも。あと、作中の事件も結局解決したんだか、解決したんだか、な終わりなので、しっかり謎解きしたい人にはもやっとした終わりかもしれません。
 とはいえ、各章で少しづつ貼られていた伏線から明らかになった事実には驚きました! 叙述トリックというか、すっかり騙されました。ラストの灯影院のアレにも驚いた。ミステリで勝手に思い込むのはやっぱりだめですね…。
 主人公・アヤタとその幼馴染・灯影院の会話など、登場キャラたちの毒にも薬にもならないような、なんてことのない会話は結構好き。ゆるい2人だけど、その関係性が意外と危ういところがなんともいえません。この世代っぽいのかも?

 そういえば読んだ当時、「さとり世代」って何? と思って調べたので、wikiのリンクを貼っておきます。
 さとり世代 - Wikipedia