野梨原花南の『マルタ・サギーは探偵ですか?』シリーズの読書記録。短いです。2巻まで。
イラスト:鈴木次郎
マルタ・サギーは探偵ですか?
『マルタ・サギーは探偵ですか? 1 レド・ビァ事件』
“事件を強制的に終結”させるカードを手に入れた少年、マルタ・サギー。霧の街オスタスで「名探偵」として活躍する彼の最初の事件と、そして宿命の好敵手ドクトル・バーチとの出会いの顛末をここに記す――。
https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/marta/321408000024.html
ミステリーかと思ったけど、ファンタジーなのかなあ。だめだめな主人公で読んでて途中気が滅入りそうになりましたが、1作最後まで読み終えたら、なんだか見守りたい主人公になってました。マルタの今後の成長に期待です。
それにしても霧の街のオスタスが素敵すぎる。仲間たちも素敵。
『マルタ・サギーは探偵ですか? 2 名探偵と助手と犬・春から秋までの事件簿』
名探偵マルタ・サギーの元に押しかけ助手のリッツ登場! 怪盗ドクトル・バーチの予告状が届いた現場に向か う二人だったが、不慮の事故によりマルタは記憶喪失となったうえ、なんとバーチに連れ去られて……!?
https://lbunko.kadokawa.co.jp/product/marta/321408000025.html
押しかけ訳あり探偵助手のリッツ、珍しい種族人犬のジョゼフ犬が新たに仲間に加わり、また一段と賑やかになったマルタの家。マルタの周りにはほんと世話焼きが集まってくるんですね。ドクトル・バーチしかり。名探偵と怪盗の奇妙な関係、お互いに対する信頼感がなかなかツボです。
今回のドクトル・バーチ、とってもかわいかった。ほんとに恋する乙女って感じで。自分のやったことに悶絶してしまう姿に笑ってしまいました。彼女のまわりのキャラも良いですよね。苦労人同士のジャックとリッツのやり取りはぜひ見たい。ほんとキャラが秀逸です、このシリーズ。
マルタに関する情報が盗み見されたり、きな臭い部分もあったりしますが、今後どうなっていくのだろう。
○富士見ミステリー文庫(イラスト:すみ兵)