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読書の備忘録ブログです。

オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム 上・下』

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『エンダーのゲーム 上』

原題:Ender's Game
訳:田中一江
 ※ヒューゴー賞ネビュラ賞受賞作

地球は恐るべきバガーの二度にわたる侵攻をかろうじて撃退した。容赦なく人々を殺戮し、地球人の呼びかけにまったく答えようとしない昆虫型異星人バガー。その第三次攻撃に備え、優秀な艦隊指揮官を育成すべく、バトル・スクールは設立された。
https://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/11927.html


 映画化した際に気になって読んでみたもの。上巻しか読んでいない今の時点では舞台設定とかよく理解できていないですが、読み始めたらぐいぐいと本の中に引き込まれていきました。おもしろい! が、この訳は個人的に少し読みづらいかも…。台詞の言い回しも気になるところがあったり…。
 それにしてもエンダー少年はもう色々とすごすぎます。それゆえの苦労も多いんだけど。ピーターやヴァレンタインの行動が、なにかエンダーたちに繋がったりするんでしょうか。まだ幼く、けれど賢い子どもたちの今後が気になります。


『エンダーのゲーム 下』

三年にわたる苛酷な訓練で、つねに戦績表のトップを守り続けてきたエンダーは、バトル・スクールはじまって以来の最年少で竜隊の指揮官となった。だが、集合した隊員をみて愕然とした。ラーンチイ・グループから直行してきた戦闘未経験者がほとんどで、数少ない古参兵もエンダーより年下の者ばかりだったのだ!
https://www.hayakawa-online.co.jp/product/books/11928.html


 やっぱり少し読みづらかったですが上巻よりおもしろかった! 読み始めは遅かったものの一気に読み終えました。
 少年エンダーの成長を描く物語。大人はこんな少年になんてことをさせるのだろう。エンダーを孤独になるように仕向けるとか、結構えげつない。
 バガーとの決着はあっさりしたものでしたが、バガーやエンダーのゲームの真実には少し驚かされました。最終章は悲しかった。エンダーもバガーも相手の気持ちに寄り添おうとしたのですね。エンダーのこの先が幸福であればいいと思う。


○映画