文字を食べる

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荻原規子『RDG レッドデータガール はじめてのお使い』

装画:酒井駒子

世界遺産の熊野、玉倉山の神社で泉水子は学校と家の往復だけで育つ。高校は幼なじみの深行と東京の鳳城学園への入学を決められ、修学旅行先の東京で姫神という謎の存在が現れる。
https://www.kadokawa.co.jp/product/201007000046/


 荻原作品は「空色勾玉」(感想、ブログに載せてないみたい…いつかまた読もう)を読んだきりですが、やっぱり女の子好きしそうな小説。一見地味でなんの取り得もないような女の子が実は特別な力を秘めていて…は王道ですね。よくある感じなんですけど、うまく書いてるなあと思う。最初は険悪だったお相手になりそうな男の子とも、徐々に打ちとけあってるのもいい。この距離感の匙加減が難しいと思うんですけど、自分の理想な感じで大変好みです。時々こういう話、読みたくなる。

 絶滅危惧種な少女ということで、泉水子には特殊な力があるのですが、どんなものなのかはまだはっきりわかりませんね。雪政の口ぶりからするに相当なものなんだろうけど。姫神のこと、気になります。
 泉水子と深行の二人きりだけの時に見せる表情がなかなかいいなと思う。他の人は知らないっていう。今後の二人の気持ちの変化の描写が楽しみでなりません。ゆっくりじっくりやっていくのでしょうか。ラストの泉水子の舞のシーン好きです。東京での逃避行も良かった。

 印象的に残ってるシーンに、和宮が車を自転車で追いかける場面をあげたいのですが、あのシーンはほんと恐怖だと思う。怖すぎる。しかし、和宮はなんか思わせぶりだと思ってたけど、正体わかってなんか腑に落ちました。また登場することがあるのだろうか。


 酒井駒子さんの絵につられて手にとった本だけど、下記の岸田メルさんの絵もかわいいな。アトリエシリーズ好きだった。

角川スニーカー文庫版(絵:岸田メル