文字を食べる

読書備忘録ブログです。

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コリン・ホルト・ソーヤー『老人たちの生活と推理』

訳:中村有希
装画:砂原弘治

サンディエゴに佇む、至れり尽くせりの高級老人ホーム〈海の上のカムデン〉で、人畜無害の老婦人が殺された。いったい誰が、なぜ? 誇り高きアンジェラたちは、ありあまる好奇心を満足させるべく、おっかなびっくり探偵活動に乗りだす。
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488203023


 翻訳ものはいつもそうなのですが、序盤を読み進めるのがつらい。前置き終わって、本題に入れば読むスピードもアップするんですけど。今回もぐいぐいと話に引き込まれました。

 このシリーズはとある海辺の老人ホームが舞台で、探偵役はおばあちゃん。刑事さんたちの捜査にはさすがに負けちゃうものの、勘が鋭かったり。困ったことに行動力もある。表紙のイラストの可愛らしさ同様、登場人物のおばあちゃんたちが可愛かったです。
 推理部分もなかなか良かった。途中で犯人はわかってしまったのですが、動機がわからず、真相がわかったときはなんとも言えない気持ちに。被害者も自業自得だよなー、と思わざるをえません。死はいつも身近にある老人ホームが舞台、ではあるけれど、ナンのエピソードはちょっと切なく、悲しいものがありました。
 シリーズものということで、これからもアンジェラとキャレドニアの活躍が見れそうですね。おもしろかったので、続きも読みたい。