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アンドルー・ラング『ラング世界童話全集1 みどりいろの童話集』

訳:川端康成、野上彰
絵:佐竹美保

 解説によると、日本版のラング世界童話全集は原書とは順番や収録されている話の数などが違うようです。以下、収録されている話とその簡単な内容、時々感想。(主に最初の部分)

カーグラスの城(フランス)

 魔法使いの持つ「黄金の水入れ」と「ダイヤモンドの槍」を手に入れようとする少年。今まで何人もの人間が挑戦したが……。

世界でいちばんすばらしいうそつき(セルビア

 一番大きな嘘を言えた方が作ったお菓子を全部手に入れることができる。ひげなし男と勝負をする男の子。「お菓子場ボクのだ、ひげなしおじさんにはなんにもあげない」と書かれた羊皮紙が男の子の話の中に登場。

いのちの水(スペイン)

 3人の兄と1人の妹の話。ナイフが光っている間は出かけている兄は無事、だが赤い色になってたら兄に災いが。

王子とはと(ポルトガル

 王子という身分だったが、別の国の王の召使いになることになってしまった王子。王様に無理難題ばかり押し付けられるが、はとの知恵でなんとかそれを乗り越える。そのはとの正体はその王様の末娘で……。

くま

 愛されすぎて外に出ることのできない王女様。乳母の力を借りて、くまの毛皮を被り外に出る。そして森へ。そこで狩りに来ていた王子様と出会う。「いぐさのかさ」とかそれ系の話っぽい。

七人(シシリー)

 とある3兄弟の話。王様が「陸も海を走る船を作ったものに王女を嫁にやる」という御触れを出し、3兄弟もそれぞれ挑戦することに。長男、次男とセオリーどおり失敗。三男は心優しい青年だったので、年寄りの話をちゃんと聞き、旅の途中で出会った仲間たちと共に苦難を乗り越え、望みを叶える。タイトルの「七人」は、三男と知恵を貸してくれた隠者、そして王様のもとに向かうまでに出会った一芸を持った仲間たちのこと。

フォーチュネータスとそのさいふ

 心の優しいフォーチュネータス、旅の中で運命の女神から不思議な財布をもらう。その財布に手を入れるといつでも金貨が10枚手に入る。そして、フォーチュネータスは…。財布の他に被るとその時行きたいと考えていた場所にすぐさま行ける帽子なんかも。

魔法のナイフ(セルビア

 どうしても王女様をお嫁にしたい若者。皇帝に許しを乞いに行くが、難題を突きつけられて意気消沈。しかし、皇帝と若者のやり取りをこっそり見ていた娘の王女様が若者に惹かれ、助力をすることに、王女様は皇帝の宝物である「魔法のナイフ」を持ち出し、若者に託す。

二ひきのかえる(日本)

 京都と大阪に住む蛙がそれぞれその地を見てみたいと思い、自分の家を出て旅に出る。と、その途中で二匹の蛙は出会い、旅をした理由、お互いの目的地のことなどについて話をする。

花さく島の女王(フランス)

 花さく島の女王の長女はそれは美しい王女様。それを妬まれた王女は強い魔力を持つ島々の女王に大地の下に落とされてしまう。そして、そこで一匹の子犬と出会う。

空をおよぐさかな

 ある日、おじいさんは金と銀のつまった壷を発見する。しかし、これをこのまま持ち帰ってはすぐにおしゃべりなおばあさんにより、この話は町中に広まってしまう。そう考えたおじいさんは木の天辺に川かますをひっかけて……。

ローズマリーの小枝(スペイン)

 森の中で出会った若者と結婚した娘。家の世話をしていた人から鍵を渡され、そのうちの1つは絶対に使ってはいけないと言われるが、ある日つい約束を忘れて使ってしまう。すると家は跡形もなくなって……。娘は近くにあったローズマリーの小枝を手折り、夫を探すために出かけるのだった。

さかなの騎士(スペイン)

ものすごく多忙なくつなおし。しかし、商売熱心にも関わらず家は貧乏、ろくに食べるものもない。ある時、ついにくつなおしは我慢できずに釣りへ出かけた。そして、美しい魚を釣り上げる。人の言葉を話す魚のいうとおりにすると、やがてそっくりな双子が生まれ……。

ふしぎなこじきたち(セルビア

 お金持ちのマークはとても薄情な男だった。となり村に住むイワンの七男のワシーリにマークの財産を全部与えてやろう、という老人たちの話を又聞きし、それを阻止しようと何度もワシーリの命を落とそうとする。だが。最終的にマークの財産は老人たちの言うとおり、心優しいワシーリのものに。

ろばの皮(フランス)

 とても愛していたお后様を亡くした王様。死の間際、お后様は再婚するのなら自分よりも美しい人と、という。それから時が過ぎたある日、王様は赤ん坊の頃から宮廷に住む養女である愛くるしい王女に目を留める。王様の願いに恐れおののいた王女は時間をもらい、妖精である母に相談する。そして、色々あって、ろばの皮をまとって城から逃げ出す。ラスト付近はシンデレラみたいな感じ。(指輪に合う女性を探す)

三人の王子とそのけものたち(リトアニア

 三人の王子と異母兄妹の王女の話。みんなで狩りに出かけた折、王子たちは獣たちに出会い、従えることになる。そうして暫く行った先の分かれ道でそれぞれ別の道を進む。そんな中、妹と道を進んでいった長男、どろぼうの一隊がいるお城に辿り着き…。獣たちの忠実っぷり。次男活躍がなんか珍しいような。それにしても普通に泥棒の言うことを聞いてしまう妹って。

ながい鼻の小人

 母の手伝いで一緒に野菜を売っていたジェムは、長い鼻の醜い老婆に出会う。その老婆の酷い態度にジェムが怒りを露にすると、老婆は彼を脅かすようなことをいう。お使いに老婆についていくことになったジェムは、案内された先の家で不思議な夢を見る。醜い小人となったジェムは夢の中の出来事を活かし、城で料理人として働く。<香料戦争>に<パイの平和条約>


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