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宮部みゆき『ステップファザー・ステップ』

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装画:uki

中学生の双子の兄弟が住む家に落っこちてきたのは、なんとプロの泥棒だった。そして、一緒に暮らし始めた3人。まるで父子のような(!?)家庭生活がスタートする。次々と起こる7つの事件に、ユーモアあふれる3人の会話。宮部みゆきがお贈りする、C・ライス『スイート・ホーム殺人事件』にも匹敵する大傑作!
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000197373


 中学生の双子の住む家にある日泥棒が落ちてきた。双子と泥棒のやりとりが楽しい、コミカルなほのぼのミステリー。7つの事件の話が収録されています。
 「お父さんって呼ぶな」と最初はつれない「俺」がだんだんお父さんらしくなっていく過程がいい! なんだかんだで双子が心配なんですよね。なんだかほっとさせられる内容です。双子の「風邪って心配されるためにひくんだね」(合っているか不安ですが)というような台詞が何故か印象に残っています。温かい台詞だ~。泥棒なんてやってる「俺」だけど、結構常識的だよなあ。おもしろかったです。


★装画:荒川弘ver


★青い鳥文庫(装画:千野えなが)


★単行本