文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

松岡享子 編・訳『子どもに語るイギリスの昔話』

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再話:ジョセフ・ジェイコブズ
扉絵:太田大八

子どもたちが大好きな怖い話、勇敢な女の子の冒険物語、ちょっとまぬけでも憎めない人々のおかしな話…。イギリスで、120年以上ものあいだ読み継がれている J・ジェイコブズの二冊の昔話集から16話を厳選しました。
https://www.kogumasha.co.jp/product/271/


 ストーリーテリングにぴったりな昔話集。王道な物語、おかしな物語、思わずぞっとしてしまう物語、幅広いジャンルの物語がつまっていて楽しめました。文章も読みやすかったです。


内容
かしこいモリー/おばあさんとブタ/ジャックの運さがし/クルミわりのケイト/三つの願い/ネコとネズミ/魚と指輪/三人ばか/金の腕/世界の果ての井戸/ねこっ皮/脳みそを買う/なんにもないない ななしっこ/フォックス氏/ゴッタムのかしこい人たち/赤鬼エティン

本書の解説にも同じようなことが書いてありますが、覚書のため
「おばあさんとブタ」「ネコとネズミ」…繰り返される文章のリズムが楽しい。
「金の腕」「フォックス氏」…恐ろしい系の話。「金の腕」はラストの強調されてる文がすべてだよなあという感じ。わっ、と驚かされたような。「フォックス氏」は「青ひげ」を思い出した。あれの結末はちょっと失念しましたが。

ja.wikipedia.org

「ジャックの運さがし」…「ブレーメンの音楽隊」っぽい。こっちの方が単純な話だけど。
「世界の果ての井戸」…「かえるの王子様」っぽい。