凡庸を嫌い、「上品」を好むデザイナーの僕。正反対な婚約者には、さらに強烈な父親がいて――。(「アメリカ人の王様」)不器用でままならない人生の瞬間を、肉の部位とそれぞれの料理で彩った傑作短編集。
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表紙の豚のイラストが可愛らしい一冊。この豚が目次になっているとは…。おもしろいですね。豚肉のそれぞれの部位を使った料理が出てくる小説集。
出てくるメニューはどれもこってりめなので、全部読んだらなんだかしばらく肉料理はいいかな、という気分になりました笑 どの話も色んな味を出してておもしろかったのですが、個人的に「アメリカ人の王様」が好みでした。全然違う好み(価値観)を持っている者同士がお互いを理解し合おうとする、ちょっと温かな話でした。