文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

島村洋子『家族善哉』

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このオカンに感動! 愛に満ちた笑撃小説ーー母親がナント、娘と同じ高校の同級生に!?  大阪で暮らす咲子は、高校時代に妊娠、結婚。再び高校に通い始めたが、高2の娘・美佐緒が恋した男子との三角関係に! そして、家には幼子を連れたかつての友達が転がり込んできて……。男気溢れる夫や初恋に揺れる息子も巻き込んだ、ユーモアいっぱいのナニワ人情物。
https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000203506


 メインの家族・石井家の高校生の時に妊娠し中退した母がもう一度高校生をやっている、というのが第一前提になっている話です。そんな母のクラスメイトには娘がいて、一学年下には息子が通っているという早々あるようなものではない設定が新鮮で、登場人物たちの心情など全文通して大阪弁(関西弁)で書かれていてテンポが良く、おもしろかった。また登場キャラの性格もそれぞれ全然違ってて良い味があると思います。

 家族のことも恋愛のこともそう簡単にはいかないものだなとしみじみ思います。それでも笑って泣いて怒って。時には悩んだりもして。登場キャラの心情がリアルに感じられました。この話、結構ドタバタしてて喜劇な印象が強いんですが、全体的に温かな眼差しのようなものも感じられたような気がします。家族愛やっぱりいいですね。ラストはうっかりほろりとくるものがありました。笑顔になれる本だと思います。


★読んだのは単行本だった。



この作品、映像化されてたのか!

第1話

第1話

  • 発売日: 2016/05/01
  • メディア: Prime Video