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松尾秀哉『物語ベルギーの歴史 ヨーロッパの十字路』

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 ベルギーと聞いて思い浮かぶのはチョコレートやワッフルぐらいで、この国についてほとんど何も知らない状態。位置くらいはなんとなく理解はしていたけど、その地理的な面からかなり複雑な歴史を辿っている国なんですね。繰り返し出てくる重要な問題である言語問題だとか、そこからの分裂危機だとか連邦制への意向だとか。内部での対立はずっと続いているようだけど、それでもなお1つの国として続いてるのはすごいというか、並大抵の努力じゃなかったんだろうなと読んでて思いました。国家分裂に関しては他の国でもそういう問題があったし、色々考えさせられますね。
 ベルギーの歴史がコンパクトにまとまっていてなかなか読みやすかったです。日本との違いを考えながら興味深く読みました。