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金子信久『江戸かわいい動物 たのしい日本美術』

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ころがる子犬、踊る亀、物言うカタツムリ…。江戸人を「きゅん」とさせた「かわいい」動物たちの楽しい「江戸絵画」動物図鑑!
(引用元 https://kurashinohon.jp/877.html


 江戸の絵画でかわいいものと言われてもピンと来なかったのですが、思わずきゅんとしてしまうものから微笑ましさを感じるものなどなど、たくさんの可愛いものが存在しているんだなあ。日本人は昔からかわいいものが好きだったんですね。さすがだ!
 ふさふさの毛並みが素晴らしい表紙の虎からもわかるように、江戸の「かわいい」動物の絵がたくさん詰まった本。すべてカラーで楽しめるのがまた良いです。

 絵は動物ごとに図鑑のようにまとめられていて、同じ題材でも作者ごとに描かれ方が全然違ってておもしろいです。広重、国芳、応挙、若冲と有名どころからあまり知られていないような画家まで網羅されています。絵に添えられた著者の解説も愛がつまっていて、作品たちに対する愛が感じられます。
 どれもこれも可愛らしくて素敵ですが、『鳥獣略画式』『十二枝句合』のような、ちょっと素朴な感じな絵が特に好みでした。ほっこりします。巻末に所蔵されている美術館の情報が載っているのも親切。


★こんな本もあります。ゆる~い絵がかわいいです。