文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

野崎まど『なにかのご縁 ゆかりくん、白いうさぎと縁を見る』

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 装画:戸部淑
 大学生が主人公。

 縁が見えるゆかりくんと、縁に関する仕事(?)をしている白うさぎによる、だれかの「縁」をめぐる物語。「それは何かの縁だった。」という一文から、どの話も始まります。1話目が恋愛(片思い)の縁、2話目が友情の縁、3話目が家族の縁、4話目が死人との縁、と色んな人の縁が出てきましたが、2話目の話が特に印象的でした。青春、って感じ。自転車パールちゃんの完成に喜びながらも、散々な事態に読んでるこっちもがっくり来たり。努力は無駄にならなかったのが何よりでした。
 あと、4話目。こちら展開的にゆかりくんと西院さんがくっつくことになるのかなと思ったんですが、別にそんなことはなかったぜ! でも少し意外でした。個人的には本編どおりで問題ないんですけど。