文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

樋口有介『片思いレシピ』

  当サイトの記事には、広告・プロモーションが含まれます

装画:最上さちこ

ママが取材旅行に行っている間に、親友の妻沼柚子ちゃんと通う学習塾の先生が殺されちゃった。人形のような柚子ちゃんを贔屓して、こっそりお菓子をあげていた先生。どういうわけか柚子ちゃんのご家族が事件の捜査にのり出しちゃって、って、パパ聞いてる!?
http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488459147


 シリーズものの番外編だとはつゆ知らず、綺麗な表紙にひかれて読みました。装画ほんと綺麗だ。好みです。加奈子ちゃんと翔児くんと柚子ちゃんですね。恋之介もカラスを戦ってますね。読み終わって改めてみると、また色々発見があって面白い表紙です。料理の材料とかね。(※単行本)

 初めて読む作家さんでしたが、楽しく読めました。文体が独特(?)なので、苦手な人は苦手かもしれません。視点が時々切り替わりますが、基本的に柚木草平の愛娘、小学生の加奈子ちゃん。加奈子ちゃんは小学生の割に大人びてたように思います。まあ、両親がなんかすごそうだから、子どもなりの気苦労があるのかもしれません。そんな彼女の両親の活躍はシリーズ本編で見れるのかな。そっちも気になるな。
 被害者がロリコンロリコン呼ばわりされたり、結局アレだったり…。妻沼一家は自由人ですね。嫌いではない。片思いは加奈子ちゃんから翔児くんかな。でも脈ありな気はします。しかし、恋之介はかっこいいわ。

 

○単行本(装画:坂上ヒメミ)