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甲田学人『Missing』シリーズ

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 甲田学人の伝奇ホラー『Missing』シリーズの感想を途中までですが、まとめました。(全11巻中9巻まで)自分がわかればいい、と書いていたものなので記録内容はどれも短めです…。
 表紙を並べてにやにやしたいので、電撃文庫版、メディアワークス文庫版と両方のリンクを貼っています。

『MIssing』シリーズ

『Missing 神隠しの物語』

 新装版はちょこちょこ加筆修正があるようです。空目が令和! って感じです。(装画:花邑まい)

内容
 学園に広がる、関わった者を消し去る少女の噂。魔王陛下と呼ばれる高校生の空目恭一は自らこの少女に関わり、姿を消してしまうが…。

 ホラー要素のある現代ファンタジー。都市伝説がもとになっているもよう。作者の知識がすごいです! オカルト方面だけでなく、哲学系も知識が豊かそう。  
 第一巻は題名とおり「神隠」の物語。そして、すべての始まり。設定が好きです。  
   
 実は読んだのは10年以上前の電撃文庫版。翠川しんさんの繊細な絵がとても素敵なのです。  



『Missing2 呪いの物語』

 新装版には書き下ろし掌編がついています。  

内容
 ある日、奇妙なFAXが送られてきてから、木戸野亜紀の周囲に恐ろしい怪異が降りかかるように…。空目恭一が亜紀を助けるため、呪いについて探る。  
   
 亜紀っがメインの「呪い」の話。その呪いの媒体は……。  
 前巻より気味悪さがだいぶアップしています。血などの表現が生々しく、夜中に読んで後悔。でもおもしろくて止められないんだよなあ。  
   
 翠川しんさんの亜紀も素敵。  



『Missing3 首くくりの物語』

 3作目。とにかく怖い!

内容
 日下部稜子が図書館で借りた本の中に、覚えのない『奈良梨取考』という禁帯出の本が混ざっていた。それをきっかけに本の周りで不可解な事件が起こり始める…。

 稜子メイン回。大迫栄一郎とは一体どんな人物なのか、が少しわかってくる回でもあります。『奈良梨取考』…。やっぱり夜に読むと寒気がします。でも読み始めると(略)

 電撃文庫版の表紙も稜子です。



『Missing4 首くくりの物語 完結編』

 昔話に隠されている意味を知ると怖い、というのはよくありますが。伝奇ホラー4作目。

内容
 昔話『奈良梨取り』に隠された意味が人々を首くくりに誘った。文芸部一同は謎を解くため『奈良梨取考』を追う。

 首くくりの物語の完結編。怖い! そして血なまぐさい! このシリーズは割と容赦なく人が死んでいくよなあ。メインキャラの身内も普通に亡くなってしまうし…。
 血なまぐさいけど、今回は俊也は大きな怪我をすることがなくて何よりでした。人間関係でいうと、武巳と稜子の間に少し変化がありました。うーん、なんとももどかしい。しかし、稜子はいろいろ不安になります。

 電撃文庫版はこちらも稜子が表紙。



『Missing5 目隠しの物語』


内容
 一人の少女が自殺。彼女は「そうじさま」と呼ばれる儀式を行っていて…。

 「こっくりさん」がもとになってる話。近藤武巳がメイン。「そうじさま」が結構重要。やっぱり少し血生臭い…。静寂の中に怖さがあるというか、ファンタジー要素ももちろんあるんですけど、やっぱりホラー色が強い。


『Missing6 合わせ鏡の物語』

内容
 文化祭に向けて、文芸部の一同も作業に追われていた。そんな中で美術部の特別展示に一同が遭遇した事件を思わせるものが描かれていることを知り…。
 
 やはり血生臭い! というかグロイ! ほんとに鳥肌ものです…。キャラの内面描写がよくできてるから、これだけ怖いって感じるんだろうなあ。武巳くんはよく頑張った! あの連作を覗くなんてこと私には出来そうにないです。そういえば、鏡ってたくさん七不思議系の話があるよなあ…。


『Missing7 合わせ鏡の物語 完結編』

 合わせ鏡の物語の完結編。鏡の世界はなんとも不思議なところだなあ…。
 今回もおもしろ怖かった。中盤が容赦なく血みどろです! えぐいです! 読んでいて体中が痛くなりました。稜子のなくされた記憶だとか、俊也の思い、武巳が隠していること。いろんなことが交錯しています。


『Missing8 生贄の物語』

内容
 学校でシャワーを浴びていた一人の少女、学校で噂される怪談のように姿を消す事件が起こる。その一方で、文芸部の一同は空目の母親に会いに行き…。

 表紙は村神俊也。表紙にいるだけあって、いつもより出番は多いような。彼の心情が結構重心を置いていたような気がします。
 作品の中身はいつもよりはグロテスクではなかった。タイトルからヤバそうな雰囲気を感じ、身構えていましたが…。七不思議の欠番、羽間市の昔、空目の秘密、魔女が行おうとしていたこと、あやめのこと等等いろいろなことがわかっていく巻でした。
 個人的に注目したいのは武巳の稜子に対しての気持ち。登場人物たちによるそれぞれのキャラへの思いというものがよく書かれていました。


『Missing9 座敷童の物語』

 福の神のイメージだった座敷童子だけど、たしかに怪異だ…!
 やっと空目たちが何を相手にしているのかわかってきたような気がします。前作にもそういう場面はありましたが、この話でもは魔女の使徒が宣戦布告を…。
 今までにも色々な事件が起こったけど、今回の事件でみんながバラバラになりつつありますね。冷静な亜紀が空目と接点をつくる(繋ぐ)ために怪異を生み出した「儀式」を行おうとするし。近藤は文芸部の皆に隠し事をしすぎてしまっているので、なんか自分で潰れてしまいそうで、読んでいてちょっと心配になります。