絵:三日月かける
双子の弟・現人は兄の夢人が嫌いだった。十五歳で作家になり、『呪い』と噂される七屋敷の娘と婚約して帰郷した兄・夢人。そして、彼らを蝕む呪いの物語が始まる。
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この著者の本を読むのはMissing以来です。呪術とか伝承とか民俗学的方向の知識が相変わらず豊富だなあと思う。あと、話の中にある得体の知れない不気味さとか。人が死なない話、ということで色々ライトな感じかと思ったけど、口から釘を吐き出す場面とか結構グロですよね…。あと人形の目に釘とか想像するだけで恐ろしいのですが。
そういえば、読んでて「あれ?」って思ったんですけど、今回の話の主人公は眼鏡の妹ちゃんだったんですね。双子といい、全体的に真木家のきょうだいは似てないですね。キャラはまださらっとした紹介って感じで、これから濃く描かれていくのだろうけど、ミステリアスというかなかなか魅力的な子ばかりなので、人間関係や今後の活躍などなど楽しみです。個人的に長壁姉弟が気になります。