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喬林知『まるマ』シリーズ その1

 喬林知のまるマシリーズの読書記録を1~4巻分まとめました。
 表紙を並べてにやにやしたいので、角川ビーンズ文庫と角川文庫、両方のリンクを貼っています。
 角川ビーンズ文庫 イラスト:松本テマリ

まるマシリーズ

今日からマのつく自由業!

今日からマのつく自由業! (角川ビーンズ文庫)

今日からマのつく自由業! (角川ビーンズ文庫)

  • 作者:喬林 知
  • 発売日: 2001/09/01
  • メディア: 文庫

不良にからまれ、連れ込まれた公園の水洗トイレから、なぜか異世界へ流されてしまった主人公・渋谷有利。おまけにいきなり「魔王」に指名されて!?
(引用 https://beans.kadokawa.co.jp/product/series1/200106000710.html

 公園のトイレから異世界へ。かつてこのような方法で異世界に行った主人公がいたでしょうか。  
 残念なトリップ方法からなんとなく察せられますが、とにかく常時テンションが高くておもしろかったです。渋谷有利原宿不利、この言葉も妙に頭に残ります。  


『今度はマのつく最終兵器!』

今度はマのつく最終兵器! (角川ビーンズ文庫)

今度はマのつく最終兵器! (角川ビーンズ文庫)

  • 作者:喬林 知
  • 発売日: 2001/09/01
  • メディア: 文庫

今度はなんと銭湯の湯船から異世界へと流されたユーリ。美形で有能な臣下たちと共に、永らく行方不明になっていた「魔剣モルギフ」を探す旅に出たが……。
(引用 https://beans.kadokawa.co.jp/product/series1/200106000711.html

 せっかく元の世界に戻ったというのに、今度は銭湯から異世界に行くことになるんなんで、水に流されるのが好きな主人公だなあ。
 前作と変わらず、そこかしこにネタが散りばめられていておもしろかったです。ボケに対するツッコミの人数が少ないからユーリは大変だ。

 ヴォルフラムはやっぱりわがままプー、コンラッドは相変わらずの爽やかさ。恐ろしいなと思ったのがギュンターの陛下への愛。(夢日記って…愛が重い…)目の中に入れても痛くないって感じだろうか。唯一グウェンダルはまともかなと思ったけれど、やっぱりというか、あんな趣味があったとは。変な趣味ではないけれど。可愛いもの好きとか、そんな貴方が可愛いと思う。
 魔剣・モルギブの力についての説明で、ユーリと同じポイントで驚いてしまいましたが、それは置いておいて、ユーリの魔王としてのステータスは確かに少し上がったような気がする。「永世平和主義」は彼らしくて良いと思う。男前だ。なんかこのシリーズの主人公は応援したくなります。
 角川ビーンズ文庫はBLっぽいイメージが強く敬遠していましたが、これくらいなら平気だな。

松本テマリさんのイラストを担当している角川ビーンズ文庫は現在絶版のもよう。新装版が出ているのでリンクを貼っておきます。一般の方も手に取りやすい表紙です。
 角川文庫「今度はマのつく自由業!」との合本版。

今日からマ王! 魔王誕生編 (角川文庫)

今日からマ王! 魔王誕生編 (角川文庫)

  • 作者:喬林 知
  • 発売日: 2013/03/23
  • メディア: 文庫


『今夜はマのつく大脱走!』

今夜はマのつく大脱走! (角川ビーンズ文庫)

今夜はマのつく大脱走! (角川ビーンズ文庫)

  • 作者:喬林 知
  • 発売日: 2001/11/01
  • メディア: 文庫

水族館のイルカプールから、またまた異世界へと流されたユーリ。吹けば嵐を呼ぶという魔族の秘宝「魔笛」を探しに、人間たちの国へと向かうハメに……。
(引用 https://beans.kadokawa.co.jp/product/series1/200110000123.html

 前作の感想、この感想と混じってしまったところがあるみたい。
 イルカの名前とか魔笛の正体(茶色の小瓶、なつかしい)だとか笑うポイントはたくさんありますが、ここはマッドマジカリスト・アニシナさんを推す。
 アニシナさんは女性ですが、ツェリ様同様変わった人。グウェンダルを「もにたあ」(もっといいものを造るために、あなたの身体で試したい、の略らしい)という名の実験台にしていたようですが、新しい「もにたあ」ギュンターを見つけてしまわれた。哀れなギュンター。見た感じ暇そうだもんね仕方ない。ほんとは忙しいんでしょうけど。でも、陛下の服の匂いを嗅ぐのはちょっと…。さすがと言うべきなんだろうか。

 一方、駆け落ちものと間違えられたユーリとグウェンダルはというと…。なんか物凄い気まずい空気が流れそうな気がしますが、結構楽しそうでした、ヤンボーマンボー天気予報とか、イルカとか。グウェンダルのちいさい可愛いもの好きはニコラにも通用しているんだろうか。その一方でヴォルフラムは「~じゃり」ととんでもない状態だが。
 あと、コンラッドのユーリへの忠誠心は誰にも変えることができないんだなと思った。名付け親としての親心なんだろうか…。

 それにしても、あちらの世界の人は話を聞かない人が多いなあ。どんどん話が複雑になっていく。今回のユーリの魔力はすごいものでした。泥人形。ギャグだけではなく、シリアスもあり(ジュリアさんについてまた少し書かれてました)、メリハリのある内容。でも、なんだか微妙な雰囲気で終わったのが気になるところです。


『明日はマのつく風が吹く!』

明日はマのつく風が吹く! (角川ビーンズ文庫)

明日はマのつく風が吹く! (角川ビーンズ文庫)

  • 作者:喬林 知
  • 発売日: 2002/02/01
  • メディア: 文庫

眞魔国に流されたまま、もといた世界に帰れなくなったおれ・渋谷有利。美形だらけの臣下に囲まれて、いまいち慣れない魔王業に精を出していたところへ、今度はご落胤(隠し子)騒動が勃発して…!?
(引用 https://beans.kadokawa.co.jp/product/series1/200201000068.html

 ユーリ、善き魔王に成長しつつあるなあ。懐が広いというか。
 ギュンターの陛下への愛も変わらない。(内容がいいように改変されている日記)あと、コンラッドはやっぱりユーリのためなら何でもしそうだな。ユーリがそれを望んでいなくても。「勝負に負けたら卑怯なことをするから、その時になって嫌ったり罵ったりしないで下さいね」はよかったな。

 アニシナさんは今回も素敵。「自己嫌悪!くだらない感情ですが~(略)男性がよく利用する逃げ道ですね!」「そういう過保護なお取り巻きが、軟弱な男を作るのです!」「そして強く賢くなった女達が、愚かな男どもを支配して、素晴らしい世界を築くのです!」もう、なんなんだこの人は。強すぎる。素敵。
 ラストではグレタとの別れに涙するユーリの姿に、もらい泣きするヴォルフラムに愛を感じました。グレタはきっと立派な良い子になるな。

★角川文庫の合本版(+『今夜はマのつく大脱走!』)異世界の雰囲気があっていいなあ。
リンク先は楽天です。


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