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荻原規子『RDG4 レッドデータガール 世界遺産の少女』

装画:酒井駒子

夏休みの終わりに学園に戻った泉水子は、〈戦国学園祭〉の準備に追われる。衣装の着付け講習会で急遽、モデルを務めることになった泉水子だったが……物語はいよいよ佳境へ! RDGシリーズ第4巻!!
https://www.kadokawa.co.jp/product/201103000912/


 姫神がいつになく長く降臨し、また彼女の謎が少しわかってきたわけですが(ついでに和宮のことも)、人類滅亡だとか未来だとかなんだか仰々しくなってきたなあ。それにしても、相変わらず泉水子と深行にはやきもきさせられます。でも、泉水子も自分から行動起こすようになったり、深行も今まで見せなかった表情を見せたりと色々変わってる面もあるわけで。しかし、じれったいなと思う気持ちは変わらず。二人とも自分が不本意ながら持ってるものに嫉妬してる感じがありますね。泉水子なら姫神、深行なら和宮に、みたいな。泉水子が泣きながら真響に自分の思いを打ち明けるシーン良かった。

 夜の城跡では如月さんの意外な一面が見れたけれど、深行の反応も意外といれば意外だったのかもしれないですね。今回もまた生徒会メンバーの様子も書かれてましたけど、1Cのメンバーもそれとなく描写があってよかった。これまでも描写がなかったわけじゃないけれど。

 個人的に食いついたのが真夏の泉水子に対する呼び方の件。すでに彼は「泉水子ちゃん」と呼んでいたことがあったのに、そういやなんで「鈴原さん」呼びになったんだろうと思ったら、深行にダメ出しを食らっていたとは。
 あと忘れちゃいけないのは、姫神になった泉水子を深行が元に戻そうとする場面ですね。「泉水子、もどってこい。おまえのことだ――まちがえるな」この場面もかなり好きです。初めて深行が名前で呼んだシーンでもありますし、情状況も状況なだけに印象的。そういえば、深行が姫神の左手(天から受け取るための手)をとったというのは、何らかの伏線になるのでしょうか。
 高柳のこともありますし、学園祭もなんだか大変なことになりそうです。書きたいことはたくさんあるけどこの辺で。続きを読むのが楽しみです。


角川スニーカー文庫