文字を食べる

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東川篤哉『殺意は必ず三度ある』

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装画:カスヤナガト

のんきを絵に描いたような鯉ヶ窪学園。敗退を続ける野球部グラウンドからベースが盗まれてしまう。オレ(=赤坂通)が唯一の下級生として在籍する探偵部員の総力を結集しても謎は解けない。後日、野球部とライバル校との練習試合終盤に事件は起きた。
https://www.j-n.co.jp/books/?goods_code=978-4-408-50465-0


 以前読んだ『放課後はミステリーとともに』と同じ高校の探偵部が出て来る話。2人の刑事さんも不本意ながら馴染みのようで。
 あの話もそうだったけど、コミカルなギャグパートが多いですね。随所についつい笑ってしまうネタが散りばめられています。探偵部3人のやりとりがまた面白い!
 3人の推理はいいとこはついてたように思うけど、残念な結果でした。肝心な部分を全部別の人に持ってかれてしまって…。まあ、彼らが犯していた勘違いは読者である自分もしてたので馬鹿にすることはできないのですが。伏線はちゃんとあったのに…。まあ、でも犯人確定のための重要な話を仕入れてきたのは探偵部の3人でもあるし、的外れなことを言ってたりもしたけど結構それなりには役に立っていた気もする。
 野球に詳しく、用語も理解してればもっと楽しめたかもしれない。複雑に考えてこんがらがせてたけど、考えてみれば登場キャラたちが言うようにシンプルな事件だったのかも。面白かったです。まだこの話より前の話があるみたいなので、そっちも読みたい。


○文庫版

★ノベルス・別ver

○放課後はミステリーとともに
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