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近江泉美『オーダーは探偵に 謎解き薫る喫茶店』

装画:おかざきおか

就職活動に疲れ切った小野寺美久が、ふと迷い込んだ場所。そこにいたのは、王子様と見紛う美形な青年。どんな謎も解き明かす『探偵』様だった――。
https://mwbunko.com/product/orderha/311758000000.html


 いわゆる日常の謎をといていくミステリー連作集。表紙のイラストが素敵だったので思わず購入。キャラの性格はよくある風な感じが否めませんが(毒舌美青年とか)、じんわり温かかったり切なかったり、それなりに楽しく読めました。各話のタイトルが喫茶店のメニュー関連になってるのがいい感じでした。喫茶店という舞台が好き。

 しかし、毒舌なキャラはちょこちょこ色んな話に登場しますが、これはなんというか…。あまりにけちょんけちょんに言われてるので、読んでて美久が少し可哀想になりました。まあ、自業自得な面もあるんですけど。本編での言われようがすごかったので、ラストの悠貴からの絵本のプレゼントのくだりには色んな意味での感動がありましたが、現実は残酷ですね…。でも本心も混じってるといいなと思う。

 話はトーストセットが一番好きです。味覚の違う夫婦の喧嘩の内容がおかしくて。喧嘩するほど仲がいいって感じですね。目玉焼きにはしょう油かソースか。これ系はもめるとこじれますね。きのこたけのこ戦争的な。…ちょっと違うか。
 作中に出てきた黒い封筒が気になります。何気に続編が出ることがあるかもしれないですね。