文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

魚住直子『クマのあたりまえ』

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絵:植田真

「死んでるみたいに生きるんだったら、意味がないと思ったんだ」動物たちの姿を通して「生きること」を考えさせる9つの物語。
https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8111237.html


 動物たちを主人公とした短編集。(一部、動物が主人公ではないものもありますが)心温まる話が多かったです。はっと何かを気付かされる話だったり。どの話も良かった! 児童書だけど、大人も十分楽しめると思う。植田真さんの温かな挿絵も素敵でした。



メモ

べっぴんさん

 飛べないチドリの話。かわいい。

ショートカット

 人間になったサルとその子ども。占い師のおじさんの正体は…。

アメンボリース

 アメンボと会話をした大学生の女の子の話。出てくるアイテムが幻想的。

朝の花火

 殺しが楽しいアオダイショウと目の見えない女の子。「朝の花火」の正体が切ない。

そらの青は

 鯉の話。これ、現実で普通にありそうな…。

光る地平線

 年老いたライオンと。

クマのあたりまえ

 死にたくないクマは死なないものになりたい。