文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

坂木司『ホテルジューシー』

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天下無敵のしっかり女子、ヒロちゃんが沖縄の超アバウトなゲストハウスにて繰り広げる奮闘と出会いと笑いと涙と、ちょっぴりドキドキの日々。南風が運ぶ大共感の日常ミステリ!!
https://www.kadokawa.co.jp/product/201006000109/


 日常の謎系のミステリー小説にして青春小説。
 主人公のヒロちゃんは責任感が強く、真面目な子。自分が18歳のときはそんなにしっかりしていなかったぞ。
 そんなヒロちゃんがオーナー代理の安城さん、調理担当の比嘉さん、掃除担当の双子のおばあちゃん、クメばあセンばあと一緒に<ホテルジューシー>という一風変わったホテルで働き、ワケありの不思議なお客さんたちと交流をする。

 ホテルの仕事は楽しいばかりじゃなく、大変なことも多い。話の中には犯罪が絡んだものもあったり、考えると恐ろしいできごとも。そんな従業員、お客さんたちとのやりとりの中でのヒロちゃんの成長が描かれています。ちょっと真面目すぎて窮屈な感じがしないでもない主人公だったけど、良い感じに丸くなったというか柔軟な感じになっていったと思う。でも、どんなお客さんにも体当たりで全力で一生懸命なヒロちゃんが好き。

 比嘉さんの作る沖縄料理がとってもおいしそうでした。こういうの見ると郷土料理についてもっと知りたくなります。ジューシーっていうのも料理の名称だそうですね。なんとなくおいしそうなホテルだな…とは思ってましたが。
 姉妹作品である『シンデレラ・ティース』も読んでみたい。リンクしてるとこ見たら楽しそうです。


★単行本。コンビーフの缶っぽい。こっちの表紙も好きだな。


★ジューシーとは。このページに記述あり。
ja.wikipedia.org
キッコーマンのHPにレシピもありました。おいしそう。
www.kikkoman.co.jp