雨の日に鈴の音が鳴れば、それは怪異の始まり。極上のエンターテインメント
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「住居」にまつわる日常系ホラー。すぐ近くにある怪異というのがじわじわと怖かったです。どの話も解決したのかそうでないのか曖昧な感じが多いのですが、強制除霊的な無理矢理感がなく、解決方法が共生という形であることにちょっとした優しさを感じます。
営繕かるかやの尾端さんは一体どういう人なんでしょう。横のつながりとか。話の中ではあまり詳しく語られていなかったので気になります。霊感があるというわけではないようですが。
じんわりとした怖さを感じつつも、良い読後でした。おもしろかった。表紙や章タイトル頁の雰囲気も素敵でした。
★単行本(装画:漆原友紀)