文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

ハンナ・リード『ミツバチたちのとんだ災難 はちみつ探偵1』

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訳:立石光子
装画:杉浦さやか

可愛いみつばちが犯人!? はちみつをめぐって小さな町は大騒ぎ!
http://www.harashobo.co.jp/book/b369322.html


 コージーミステリ。ロマンス部分は個人的にどっちでもいいんですが、こういう小さな場所での事件を素人が解決的な話は割と好きなので楽しく読みました。コージーブックスはコージーミステリ専門なんですね。すばらしい! 装画もかわいらしいものが多くて、どれも気になる。

 小さな町で起こったのはミツバチを巡る事件。この事件で蜂は危険! と蜂を排除しようという声が高まるのですが、そんなミツバチの汚名を払拭するために、養蜂勉強中の主人公が立ち上がります。しかし、この主人公なかなか強いですね。タフというか。魅力的で、夢にひたむきなところは応援したくなります。そして主人公に負けず劣らず、周りの人々も個性的。ちょっとクセが強すぎるかも? というより、主人公にとって敵になっちゃう人が多いような。少し人間関係が面倒臭かったかもしれない。とはいえ、犯人が(個人的には)意外な人だったり、なかなか楽しく読めました。
 巻末に、はちみつを使ったレシピがついてました。おいしそうです。