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瀬尾まいこ『強運の持ち主』

強運の持ち主 (文春文庫)

強運の持ち主 (文春文庫)

ショッピングセンターの片隅に場所を構える元OLの占い師、ルイーズ吉田。子供から大人まで様々な悩みを持つ人たちが訪れて……
(引用元 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167768010


 この物語の主人公は占い師。
 占い師に何かを占ってもらったことはありませんが、占い師と聞くとやっぱり神秘的というかなんとなく浮世離れしているようなイメージを持ってるんですが、実際はそうでもないんですかね。少なくともこの物語の主人公のルイーズは世間一般の人となんら変わらない感じで、職業以外の点では自分ともそう変わりないような気がします。この本はそんな主人公と占い屋に訪れる人などを中心とした短編連作集です。

 占い部屋にはいろんな人がやってきます。たとえば少年だったり、女子高生だったり。押しかけ手伝いの青年もやってきたり、アシスタントを雇ってみたり。相談事も様々で買い物はどこですべきか、お父さんとお母さんどちらについて行くべきか、気になってる男性を振り向かせたいとか。
 どれもほんわかと温かく、思わずくすりと笑みを漏らしてしまうような話でした。どの話も好きで、どの話に出てくるキャラもキュートで憎めないんですが、最初のニベアがお気に入りです。お父さんと息子のお互いを大切に思う気持ちが(父親が母親にもなろうとしたり、息子がそれを気遣ってみたり…)すごく優しいなあと思うのです。

★単行本の装丁もかわいい。

強運の持ち主

強運の持ち主