絵:sime
タイトルに「図書館」とあるので、図書館が舞台の本だ! とわくわくしながら読み始めました。最初は図書館舞台の職員と利用者のほのぼの系な日常話かなーなんて読んでたんですが、紙で出来た本がとても貴重で高価という背景の話でちょっと考えさせられるものがありました。
すべてをデータで管理。読み物といえば端末からの電子書籍が主流。本など読んだことのない人の方が多いという近未来設定。SFですね。登場人物たちを通して、作者の本に対する思いがよく伝わってくるような気がしました。全体的になんとなく物悲しい雰囲気が漂っていたように思うのは時代設定のこともありそうです。
続きものみたいなので、サエズリ図書館を舞台にした話はまだ見ることができそうですね。常連さんたちのやりとりも好きなので楽しみ。
最近の電子書籍の普及ぶりを考えると、いつかはそんな日が来ることもあるかもなんて思ったりもしますが、やっぱり私は本がいいなあ。パソコンや携帯から見る文章も悪くないし、便利だし、自分も電子書籍用端末持っているけど、本は手にとって紙の触感を楽しみたいですね。感じる温度も様々ですし。あと、もちろん装丁も楽しみたい!