絵:貞本義行
ある日、大学生の花は”おおかみおとこ”に恋をした。2人は愛しあい、2つの命を授かる。そして彼との悲しい別れ――。1人になった花は2人の子供、雪と雨を田舎で育てることに。細田守初の書下し小説。
(引用元 https://www.kadokawa.co.jp/product/201112000522/)
話題になっていたので気になっていたけど、結局見ることはなかった映画作品。その原作小説。ちょっとした理由があって読むことになったのですが、それがなければ手にとってなかったと思う…。
映画の内容を知らなかったので、新鮮な気持ちで楽しく読みました。
おおかみおとこの彼と花の恋の話は優しく温か。なので、二人の別れの場面は少し辛いものがありました。花の母として懸命に生きる姿には胸を打たれた。可愛らしかった雨と雪の成長はよかったけど、嬉しいような寂しいような複雑なきもちに。狼として生きるか、人間として生きるかの結果がラストに繋がるわけですが。
少し寂しい終わりでしたが、優しい話でした。
★映画