絵:北沢平祐
食べたいものがあるけど、訳があって食べられない人がひょっこりやってくる、岬の先にあるみさき食堂。そんな不思議なお客さんを取り巻く話。内容を簡単にまとめてしまえば、わかりあえなかった友達と、食堂で食べたものを切欠にわかりあうって感じの話になるのでしょうか。各章の登場人物がかぶっていて、仲違いしていた子たちがお互いわかろうとする感じが良かった。人ばかりだったお客さんの中、最後にやってきた小さなお客さんには微笑ましくなりました。
私がみさき食堂へ行くときは、どんなときだろうなと考えます。たまみちゃんはどんな言葉をかけて、どんなおもてなしをしてくれるんだろう。みさき食堂、ちょっと行ってみたいですね。じんわりと温かさがしみてくる、そんなお話でした。