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高里椎奈『うちの執事が言うことには』シリーズ

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 高里椎奈著『うちの執事が言うことには』の読書記録。2巻まで。
 
 絵:佐原ミズ

うちの執事が言うことには

『うちの執事が言うことには』

烏丸家の新しい当主・花穎はまだ18歳。誰よりも信頼する老執事・鳳と過ごす日々に胸躍らせ、留学先から帰国したが、そこにいたのは衣更月という見知らぬ青年で……。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321310000023/


 謎解き要素はあっさりめのライトなミステリー。はだかの王様とかヘンゼルとクレーテルとか章タイトルが結構好きです。
 読む前はなんとなく執事が問題を解決していくスタイルかなと思ってたんですが、別にそんなことはなかったです。当主の花穎がどちらかというと推理してたと思いますが、執事の衣更月と二人三脚でって感じになってくのかな。現段階ではまだお互い認め合っていないようですし。花穎も悪いやつではない(当主、というものもまだわかってない感じ)ので、今後の成長に期待といったところでしょうか。

 それにしても、ベテラン執事の鳳さんは素敵ですね。出番はさほど多くはないのに、圧倒的安心感があります。メイン2人が彼のことを大好きなのも頷けます。
 さくっと読めて楽しめたので続きもぜひ読みたいです。


『うちの執事が言うことには 2』

名門・烏丸(からすま)家の第27代当主となった18歳の花穎(かえい)。22歳の新しい執事・衣更月(きさらぎ)と事件解決に乗り出すが…。
https://www.kadokawa.co.jp/product/321310000024/


 上流階級ミステリーの第2弾。前回は花穎の口から「うちの執事が言うことには」とタイトルが出てきてたけど、今回は衣更月の口からちょっと変えられて出てましたね。内容としては、キャラの掘り下げが進んだ感じ。衣更月の過去が出てきたり、花穎のイギリスでの知り合いが登場したり。また、前回に引き続いての登場のキャラもいましたが、烏丸主従と壱葉主従を見ていると、壱葉主従はまだまだだなーという気持ちになります。まあ、衣更月も鳳と比べてしまうとあれなんですが、主ともども成長というか歩み寄ってる感じはします。

 花穎の恩師であるというエインズワースが登場し、本編の事件があり、どうなることかとヒヤヒヤしましたが、ダークホースがいましたね。愉快犯というか何考えてるかわかんない部分は前作からあったけど、赤目は何を企んでるのでしょうか。ほんと不穏なラスト。続きも気になります。


○映画化されています。


○児童向けレーベル(絵:ロク)