文字を食べる

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山下貴光『鉄人探偵団』

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装画:カスヤナガト
小学生が主人公

本作は“勇気”をテーマにした青春エンターテインメント。内気な太一や、乱暴者でクラスの王様・和真たちが通う小学校の6年1組に関西弁の転校生がやってきた。名前は今井鉄人(いまいてつひと)、あだ名は“てつじん”。(後略)
(引用元 https://tkj.jp/book/?cd=01719901)※単行本タイトル『少年鉄人』より


 主人公が小学生だったことになんか驚いてしまった。
 主人公・鉄人たち小学生の無謀さ、頼りなさにはハラハラさせましたが、一途な真っ直ぐさはとてもキラキラと眩しく見えました。鉄人の周りには明るい笑顔が溢れる、人が集まる、っていう文があったような気がするけど、読んでいるとほんとその理由がわかるような気がします。タイトルほど探偵団って感じではなかったけど、こういう友情はいいなと思う。
 いろんな事件が絡み合い、それを解決していきながらの大団円! 勢いのある物語で、楽しく読みました。ラストはちょっと感動です。この後、小学生の彼らが成長したらどんな感じになるのだろう、とふと思いました。

★単行本のタイトルは『少年鉄人』