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読書の備忘録ブログです。

高野文子『ドミトリーともきんす』

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不思議な学生寮「ともきんす」に暮らす“科学する人たち”朝永振一郎牧野富太郎中谷宇吉郎湯川秀樹……彼らが遺した文章と一組の母娘の出会いを描く待望のコミックス単行本。
https://www.chuko.co.jp/zenshu/2014/09/004657.html


 寮母のとも子さんとその娘のきん子さんが迎えてくれる不思議な学生寮「ドミトリーともきんす」。そこには、朝永振一郎牧野富太郎中谷宇吉郎湯川秀樹の4人の下宿人がいて…。
 なんかもうすごく好き。静かで淡々とした雰囲気とか、やりとりがとにかく好き。とも子さんやきん子さんとのやりとりが科学への扉となる…。自然科学の読書案内。あまり興味なかったけど、なんか読んでみたくなった。
 巻末の参考文献がすごく参考になる。御本人の写真を見てみると、漫画の登場人物はちゃんと雰囲気とらえていてすごいなと思う。引用された物理学者たちの言葉が印象に残る。とにかく素敵な本。この空気感は言葉で表すのは難しいので、まだ未読の方はぜひ読んでほしいと思う。



▼紹介されている本/参考図書(クリックで詳細表示)

朝永振一郎

・『鏡の中の物理学』
・『鏡のなかの世界』
・『物理学とは何だろうか』
・『プロメテウスの火
・『朝永振一郎著作集1鳥獣戯画
・『朝永振一郎著作集 別巻2日記・書簡』
・『量子力学と私』
・『回想の朝永振一郎

牧野富太郎

・『植物記』
・『花物語 続植物記』
・『牧野日本植物図鑑』
・『精選 牧野植物図集』
・『牧野富太郎自叙伝』
・『牧野富太郎 私は草木の精である』
・『花と恋して 牧野富太郎伝』

中谷宇吉郎

・『中谷宇吉郎随筆集』
・『雪と人生』
・『雪』
・『科学以前の心』
・『雪は天からの手紙 中谷宇吉郎エッセイ集』
・『中谷宇吉郎の森羅万象帖』
・『中谷宇吉郎 雪の物語』

湯川秀樹

・『宇宙と人間 七つのなぞ』
・『「湯川秀樹 物理学」を読む』
・『湯川秀樹著作集1学問について』
・『人間にとって科学とはなにか』
・『本の中の世界』
・『湯川秀樹日記 昭和九年:中間子論への道』
・『創造への飛躍』
・『目に見えないもの』
・『旅人 ある物理学者の回想』
・『詩と科学 こどもたちの為に』
・『湯川秀樹著作6読書と思索』

・『G・ガモフ コレクション①トムキンスの冒険』
・『美の幾何学 天のたくらみ、人のたくみ』


dormitory-tomokins.tumblr.com