文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

斉藤倫『どろぼうのどろぼん』

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絵:牡丹靖佳

 装丁がとっても素敵で手にとった本。中にも素敵な挿絵がいっぱいで大満足! 内容は哲学的というか詩的というか、不思議な雰囲気を持った、優しいもの。「もの」の声が聞こえ、その声に導かれるように「もの」を盗んでいくどろぼうの話。
 盗みは悪いことですが、泥棒のどろぼんはすごく優しい人だと感じました。読んでるこちらも取り調べをしている警察の方たちと同じ気持ちになりました。温かな気持ちになる本です。