文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

チョコレートが出てくる絵本

  当サイトの記事には、広告・プロモーションが含まれます

 チョコレートが出てくる絵本まとめ。作者50音順。
 読んだら増えます。

チョコレートが出てくる絵本

Goma『チョコのたね』

へんてこパンやのねずみさんがお店がチョコパンだらけに! お客さんが来なくなって大ピンチのお店を救う、究極のレシピとは…?
https://www.froebel-kan.co.jp/book/detail/9784577044841/


 へんてこパンやさんシリーズ。
 ねずみさんは最近、チョコレートに夢中。お店にはチョコレートを使ったパンがどんどん増えていく。そんなある日、ハムサンドを買いにお客さんがやってきたが、お店にあるのは「チョコハムサンド」。普通のパン屋さんにはあんまり置いてなさそうな、チョコのパンたち。実際に作ったものを写真にして絵本にコラージュされていて、とてもおいしそう。
 たくさんのチョコパンが並んだへんてこパン屋さん、最初こそお客さんがたくさんきたが、次第に客足が減っていく。やりすぎたかなと気落ちしてしまったねずみさんに、きつねさんが一通の手紙を渡す。そこには「チョコのたね」が入っていた。
 なんとなくチョコの作り方もわかる楽しい絵本。きつねは優しいな。「チョコのたねパン」おいしそう。
 本編に出てくるパンのレシピは巻末に。買っていったお客さんの感想も見れます。チョコハムサンド、どうなんだ? と思ってたけど、ホットサンドはなんかおいしそうかも。親子でいろいろ作ってみてほしいです。


長新太『チョコレートパン』

動物たちがチョコレートの池に入ったらどうなるの? 全く先の読めないナンセンス絵本の傑作。
https://www.fukuinkan.co.jp/book/?id=1251


 これは チョコレートの いけ。
 めっちゃいいにおいがしそう。そんなチョコレートの池にパンがトコトコあるいてきて(なんかかわいい)、中に入って「チョコレートパン」のできあがり!なんともいえない独特な世界観。次は何のお菓子がやってくるのかと思えば、そこは長新太。意外なものがやってきてチョコレートの池に入っていきます。
 次々とやってくるパン以外のものについに池も「パンだけです あとはいけません い け ま せ ん」とお断り。こんなの笑ってしまう。長新太さんらしい色づかいが素敵な絵本。最初はよくわからなかったけど、なんかじわじわきます。


刀根里衣『モカとつくるホットチョコレート

副題:Hot chocolate for you

寒い日は、モカといっしょにホットチョコレートをつくってポカポカになろう! チョコレートを添えて、大切な人へプレゼントしてみては?
https://www.nhk-book.co.jp/detail/000000361302017.html


 ほっこりイラストがかわいい、手のひらサイズの小さな絵本。このお話の主人公のモカは、バルでバリスタとして働いている小さなうさぎ。実はマシュマロでできているらしい。
 寒い日に読んで、モカと一緒にホットチョコレートを作りたい。好みのカップを選んで、チョコレートの甘さを決めて、粉雪のようなお砂糖を集めて、ミルクを温めてチョコを溶かす。香りの候補は色々あるけれど、私はオレンジとかバニラがいいな。
 モカのつくったホットチョコレートはとってもおいしそう。巻末にレシピがついているので、ぜひ試してほしいです。


あわせて読みたい

 モカのガールフレンド・マローネが主人公。


エリン・ドラン『チョコレート・ウォーズ』

ムリな労働を強いるバニー社長に、従業員のニワトリたちが大反発。快適な職場とは? 理想的な経営者とは?
https://mitsumura-kyouiku.co.jp/ehon/229.html


 チョコエッグって、どうやってつくってると思いますか? この絵本のバニーチョコレートこうじょうでは、ニワトリたちが働いてせっせと作っています。エッグがかりがチョコを食べて、卵を生む。それが「チョコエッグ」。味や形の検品はユニコーンエドガーの役目。
 チョコエッグは人気商品となって、どんどん売れて、バニー社長は大儲け。でも、まだまだ足りなくて、生産性をあげるためにニワトリたちに無理強いする。限界に来たニワトリたちも立ち上がり…。
 労働問題を取り上げ、働き方改革をしつつ、最後は大団円。バニー社長もひとりでは工場は運営できないとわかって改心。途中で行方不明になったニワトリのデビーも無事に見つかり一安心。楽しい絵本。


はんだのどか『チョコレートがおいしいわけ』

カカオの実のカカとポドが案内役で、アフリカから工場、お店とチョコレートができるまでを追う。おいしそうなチョコがいっぱい。
https://www.alicekan.com/books/1910/


 チョコレートはどうしておいしいの? カカオの実のカカとポドと一緒にチョコレートがどんな風にして作られるのか見てみよう。
 ほっこりするかわいいイラスト。チョコの歴史やカカオの実がチョコレートになるまでの過程がよくわかる。こんな風に愛情たっぷりに作られたチョコならおいしいに決まっている。
 作者にとっては初めての絵本だそう。ベルギーのチョコレート博物館を訪れたことをきっかけにチョコレートの絵本をつくろうと思いついたらしい。チョコレート専門家に会ったり、カカオの産地のガーナに行ったりして取材をしたようだ。だからよくできてるんだろうなあ。
 チョコレートがどんな風にできているか。この手の本は意外に多くないと思うので、貴重なチョコレート絵本だと思う。


森絵都、青山友美『チョコたろう』

旅に出たチョコたろうは“ちょこっと”チョコをさしだして、出会った人々を笑顔にしていきます。ところがある日、甘いものが大好きな盗賊団があらわれて…。
https://www.doshinsha.co.jp/search/info.php?isbn=9784494015504


「ちょこっと チョコは いかがですか」
 チョコから生まれたチョコたろうは甘いチョコを配る旅の最中。怖い顔をして喧嘩をしている大人たちも悲しそうに泣いている子も、チョコたろうのチョコを食べれば、たちまちにっこり仲直りする。
 そんな旅の途中で、チョコたろうは町から甘いものを奪っていった盗賊団の話を聞き…。
 桃太郎みたいに悪いもの退治はしないけど、チョコたろうらしい方法で盗賊団から無事甘いものを取り戻すことに成功。どんな方法かは読んでからのお楽しみ。出てくるキャラも獅子唐だったり、果物だったり、コーヒーだったり、細かいところがよく考えられていて面白い。とっても楽しい絵本です。