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小嶋陽太郎『気障でけっこうです』

 文庫版装画:佐藤おどり
 第16回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
 女子高生が主人公。

内容

 ある日、女子高生のきよ子は公園で地面に首まではまった七三分けのおじさん(シチサン)に遭遇する。おじさんと女子高生の不思議な交流を描いた青春小説。

 とんでもなくシュールな光景から始まる物語。しょっぱなから飛ばしてるなあと思いながら読みました。独特な世界観で、その奇妙な感じがおもしろかった。
 主人公のきよ子も幽霊のシチサンも友達のキエちゃんもキャラに味があって良かった。キャラたちの軽妙なやりとりがツボです。
 読み終わってから改めてタイトルの「気障でけっこうです」を見直すと、なんだか微笑ましく感じる。キャラのやりとりだけ見るとコメディタッチな感じですが、病院での由香さんとの話やシチサンとの別れの部分などしんみりするところもあったり。
 こちらの作品、著者が大学在学時に執筆したデビュー作だそうで、ほかの作品もまた読んでみたいなと思う。

★単行本の装画は西村ツチカさん。こっちの表紙も素敵なので貼っておく。