文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

木下龍也、岡野大嗣『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』

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男子高校生ふたりの視点で紡がれた、七月一日から七夕までの七日間の物語歌集。
https://nanarokusha.shop/items/5c5d035eaee1bb488b12f02c


 男子高校生の7月1日からの7日間を描いた歌集。なんてことのない日常…かと思われたけど…?
 読み終わったのちに他の人の感想に「ミステリー」と書かれているのを見て妙に納得した。7/7があえて途中に入っていたり、文字が斜めっていたり演出を考えると…? 何度でも読み返して考えたくなる。

 そんな私がものなんかわかるー! ってなったのは「スケートのリンクでカップヌードルを食べたいあわよくばこぼしたい」(p45)だったりする。実際にやったらどんな気分だろう?
 現代短歌はおもしろいなあ。他にもいろいろ読んでみたい。
 舞城王太郎による高校生女子がメインの掌編2編のおまけ付き。こっちも良き。