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読書の備忘録ブログです。

清永安雄『平家かくれ里写真紀行』

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日本各地に伝わる平家落人伝説。
800年後の今も残る"平家のかくれ里"を訪ねる旅は、失われつつある現代の秘境を写真に収める旅でもあった。
本州、四国、九州に点在する平家ゆかりの集落と史跡を、ロマンあふれる文章とノスタルジックな写真満載でお届けする写真紀行。
https://www.shc.co.jp/book/6


 平家落人が隠れ住んだとされる地を巡り、写真で紹介した本。思ったよりたくさんの隠れ里があるんだなあ。安徳天皇の言い伝えも多数あるようです。
 写真の集落はどこもひっそりと静か。ノスタルジックで雰囲気ある。なんとなく物寂しさを感じる。いつかなくなっちゃうところもあるのかなと思うとより寂しく思う。淡々とした説明がまたしんみりしてしまう。

 それにしても、平家の末裔だからと陰口を言われたことがあるという思い出のある方もいるとのことで驚き。
 平家の人たちはここまで追いつめられる必要あったのだろうか?
 現地の住民へのインタビューの回答が興味深かった。淡泊というか。平教経の奥方の海御前の伝説の話おもしろかった。現地の人にしか知られていないような言い伝えもたくさんあるんだろうな。いろいろ知りたくなった。