平松洋子のエッセイの読書記録をまとめました。分類だと59の料理が多めですが、9の文学につっこみました。タイトル50音順
平松洋子のエッセイ作品
『味なメニュー』
装画:マメイケダ
老舗名店から人気居酒屋まで、店の顔=品書きから味の秘密に迫るドキュメンタリー。
https://www.shinchosha.co.jp/book/131657/
食べ物がおいしいお店はメニューも味わい深いということなのでしょうか。今後、外食に行くときなど、メニューもじっくり見たいものです。
初っ端のシチューからおいしそうで、読んでいてとてもお腹が空きました。紹介されているお店の料理、どれもおいしそうだった。作り手のこだわりとかもすごいと思う。ジュースバーとかいいなあ。読み終わって一番食べたい! と思ったのは551蓬莱の豚まんでした。(後に食べられる機会があったので食べたら、思ったとおりおいしかった!)
★単行本の表紙も好き。読んだのは単行本でした。
『忙しい日でも、おなかは空く。』
梅干し番茶、焼きトマトのスパゲッティ、ちぎりかまぼこ……うちに小さなごちそうがある。それだけで、今日も頑張れる気がした
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167801694
タイトルに惹かれて手にとった本。レシピつきお料理エッセイ集。
こんな組み合わせでおいしいのか…という料理もありましたが、これがなかなかおいしそうで。レシピは手軽にできるものが多いので手が出しやすそうです。レモンごはんは爽やかそうだし、豆腐のオリーブオイルがけも味が気になります。
ほんとどれもおいしそうな料理でした。作者の食べることへのこだわりや、身近な持ち物・道具に対する思い、愛情がよく伝わってくるエッセイでした。
★単行本
『今日はぶどうパン』
台所で、街角で、旅先で。
味の背景には思いもかけない世界が広がっている。
食の雑誌「dancyu」の人気エッセイが本になりました。
https://presidentstore.jp/category/BOOKS/005067.html
食べたり、飲んだり、作ったり…料理にまつわるエッセイ集。食だけでなく台所用品についての話も。
短いからさらっと読めます。各話ごとにある写真がまた素敵。紙面びっしりのみかんにレストラン(飲食店)から出てきた満足そうな表情の男の子…エッセイとあっていて良かった。また毎度のことながら、作中に登場する料理がおいしそうでした。
『小鳥来る日』
あなたの胸に幸せがコトリと届く
グールドのピアノ椅子、靴下を食べる靴、セーターを穿くおじさん、旅は「せっかく」でできている…。日常にひそむ奇跡を描く72篇。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167905811
日常のことを書かれたエッセイ。レース編みのすきまの話が印象的でした。あまり考えたことなかったけど、確かにレースからできた影はきれいなんだろうな。気にして見てみたら楽しそうです。
お腹がすいてるときに読んだせいか、パンケーキの話もいやに印象に残ってます。ホットケーキとパンケーキの違いがいまいちわからない私でしたが、パンケーキはおかずとしてもいけるんですね。何枚も焼かれたパンケーキがなんともおいしそうでした。
○パンケーキとホットケーキの違いについての記事。調べるといろいろ出てくる。そのうちの1つ。
macaro-ni.jp
★単行本の装丁も好き。(装丁:クラフト・エヴィング商會)
『野蛮な読書』
沢村貞子、山田風太郎、獅子文六、宇能鴻一郎、佐野洋子、川端康成…海を泳ぐようにして読む全103冊、無類のエッセイ。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784087714241
今回は食エッセイではなく、作者が読んだ本にまつわるもの。今回もとても良かった!
色々なジャンルの本を読まれているんだなあ。その読書経験あっての文章なんでしょうか。紹介されてる本にも興味をそそられます。(紹介されてる本はばっちりメモしちゃいました)紹介の仕方もうまい気がする。読書欲がわいてくる本です。
『世の中で一番おいしいのはつまみ食いである』
ちぎる、こねる、もむ、むく、つまむ……。手を使うということに徹底的にこだわったエッセイと、レシピの両方が楽しめる料理エッセイ
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167753016
ひたすら「手」にこだわったエッセイ集。包丁で切るだけより、手で割ったり、ちぎったりといった風にする方がおいしいという話を読んで、目からウロコな気持ちです。なるほどなーと新発見が多いエッセイ集でした。紹介される料理のレシピもおいしそう。(実際、ごま油かけて食べる崩し豆腐作ってみたけどおいしかった! 今度はオリーブオイルでもやりたい)一つ一つの話が短いので、空いた時間にちょろっと読むって感じでもよさそうな感じです。
解説は穂村弘さんでした。2度おいしい気分です。
★改題前のタイトルは『こねて、もんで、食べる日々』