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名木田恵子『ラ・プッツン・エル 6階の引きこもり姫』

ラ・プッツン・エル 6階の引きこもり姫

ラ・プッツン・エル 6階の引きこもり姫

絵:三村久美子

自らを童話の「ラプンツェル」になぞらえて「ラ・プッツン・エル」と呼ぶ少女・中学二年生の少女・高倉涼は『魔王』と呼ぶ父親と闘ったあと、両親、弟と離れ、マンション6階に引きこもってひとりで暮らしている。双眼鏡で外をながめるようになった涼は、ある日、マンションの前を通って通学する少年を見つけ、「ジャク」と名付けて、見守るようになったが……。
(引用元 https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000188454


 タイトル、ダジャレか何かかと思ったけど、読んでみるとなかなか良い話でした。ぐいぐい物語に引き込まれていきました。童話をもとに現実を語っているのもおもしろかった。涼の口調とかも。

 自ら引きこもった女の子が潔癖症の男の子との交流を通じ…という感じの話。自分の弱さを認め、相手のことを認めるっていうのはなかなか難しいことだと思うけど、それを認めて一歩前進しようとするプッツン姫とジャクに感動しました。「やさしき魔女」の正体もぐっときました。
 しかし、涼に最弱の「ジャク」とあだ名をつけられた蓮見くんが「勇者レオ」と呼ばれるほどになるとはなー。意外とそれはあっさり来たけれど、最終的には挿画の王子様のようであったし。自分が大変な時なのに、蓮見くんの左手のことを褒めてた涼はほんとにいい子なんだなーと思った。今後の涼とレオくんが気になります。あとは「魔王」のこととか。あの終わりなので、ハッピーエンドに間違いないとは思いますが!