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石井睦美『都会のアリス』

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絵:植田真

わたし、佐知子は13歳。母は仕事人間、父は役者。将来の相談は誰にしたらいいの?思春期のみずみずしい心模様と名作『不思議の国のアリス』が織り成すリリカル・ファンタジー
(引用元 https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b191593.html


 13歳の空想好きの女の子が将来の進路について、家族について考える話。「不思議の国のアリス」がモチーフになっていていることもあって、あの独特な雰囲気が感じられます。現実と空想の間の曖昧な感じもなんだか不思議な感じでした。この話で描かれている家族はバランスがとれてるな、と思って読んでたのですが、思春期の子にとっては色々思うこともあるだろうなあ。
 章ごとに挟まれる、やさしく可愛らしいイラストが本編の雰囲気にあっていて、とても良かったです。