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読書の備忘録ブログです。

マージェリー・シャープ『くらやみ城の冒険』

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装画・挿絵:ガース・ウィリアムズ
訳:渡辺茂男

優雅な貴婦人ねずみのミス・ビアンカ,勇敢な家ねずみのバーナード,ノルウェーの船乗りねずみのニルス.3匹は世界的なねずみの組織「囚人友の会」の任務で,とらわれの詩人を助けるために,地の果てのくらやみ城へ向かう.そこで彼らを待ちうけていたのは,おそろしく残忍なねこだった!ねずみたちの大冒険シリーズ1作目.
https://www.iwanami.co.jp/book/b243792.html


 小学生の頃に3冊ほど読んだことのあるシリーズをすごく久しぶりに読んでみました。あの頃は3巻で終わりなのかなとか思ってた記憶があるんですけど、7巻ほど出てるみたいですね。あと、昔読んだこの話は「ミス・ビアンカのぼうけん」ってタイトルだったと記憶しているけど、確かハードカバーだったので違うのかも。

 小学生の頃わくわくしながら読んだ本。今読んでも相変わらず面白かった。
 ねずみたちによる「囚人友の会」での議題にのぼった「くらやみ城」に囚われている詩人を助けるという問題。それを解決するためには、ノルウェーねずみの協力が必要不可欠で、その協力を要請するという重要な役目をミス・ビアンカが引き受けることになります。贅沢をし、甘やかされて育ったミス・ビアンカにはとても酷な旅となるのですが、一緒に旅する家ネスミのバーナード、ノルウェーねずみのニルスと共に困難に立ち向かっていく。ねずみ視点なので、一味違ったスリルがあります。また、ねずみだからこそできること、ってのもなかなかあったりして。

 わがままちゃんなところのあるミス・ビアンカだけど、不思議と憎めないのが良いです。そんなところもチャーミングであるとさえ思う。バーナードの出会いのところとかも可愛い。というか、ねずみたちがほんと可愛い。挿絵も可愛い。(人間はちょっと怖かったけど。猫もちょっと怖い)ラストのニルスが失くしたものが戻ってきて喜びに泣く、みたいなシーンがあるんですが、そこのニルスもすごく可愛い。かわいいばっかり言ってるな。また続きも読みたいです。