文字を食べる

読書の備忘録ブログです。

榊涼介『ガンパレード・マーチ 5121小隊の日常』

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イラスト:きむらじゅんこ
ゲーム「ガンパレード・マーチ」のノベライズ。ふるい。原作知らない人にとっては「なんのこっちゃ?」って感じの読書記録になっていると思われます。

 何も考えずに買ったら第2弾でした。
 ゲームはしっかりプレイしたことがなく、アニメのイメージが強いのですが、速水が思ってたより積極的なことに驚きました。どの話もよかったです。

絢爛舞踏―幾千万のわたしとあなたで

 主に幻獣との戦いの話。でも、日常の様子もばっちり書かれてます。恋とか。滝川がちょっと哀れでした。気になってる女の子にはすでに想い人がいたなんて気の毒だ。ところどころにある、キャラたちの日誌が、そのキャラらしくてよかったです。

附・イ号作戦秘話―三月三十一日(火)夜半

 上での遺棄された1番機の強奪作戦の中の裏話。遠坂さんの家ってほんとすごい権力持ってるんだなあとしみじみ。「一介の十翼長に過ぎません」笑える。

原日記I・II

 なんだか可愛らしい日記。結局善行の話になってしまう原さんはとても可愛い人だと思います。あんな美人に想われてるなんて善行氏も罪な人だ。二人の過去に何があったのか気になります。

突撃準備よろし

 クスリと笑ってしまう話が多い中、この話はシリアスです。目の前で友人を失うことの辛さ。それがどんなものなか私には図りかねない。だけど、相当なものなんだと思う。田代にとっては、二番機に勝手に乗って、無謀なことをしてしまうくらい辛いことだったんだ。5121小隊の人達の友情がわかる話でもあります。最後に田代に「俺の白馬の王子様って誰?」聞かれた石津が言おうとしたのって、「た」から始まったから、滝川なんでしょうか。

豪剣一閃!

 壬生屋が使っていた大太刀が壊れ、それを作ってもらうという話。瀬戸口と壬生屋がいい雰囲気になってしまう話でもありますが、どうなるんでしょうね。瀬戸口は女の子と付き合うのは遊びだけど、壬生屋の方はそういうのは真剣にするんだろうし。もっとも、まだどう想ってるのかはわからないけれど。

楽しいピクニック

 5121小隊の面々が何気に仲が良いってのがわかる話。くすぐり大王…大王ってとっても悲惨そう。みんなからくすぐり攻撃をされるなんて。キャラの意外な一面が見られます。この話でもやっぱり滝川が哀れ。なんだか全体的に彼が哀れな役だったように思います。そんな彼が、私は結構好きだったりします。