高校生が主人公。
ジャンルでいえば、青春もののSFってところでしょうか。それとも現代ファンタジーか。
主要キャラたちが肝心なことを口にしない性格のためか、それ故にやや冗長?に感じられたんですが、読み進めていくうちにその世界に引き込まれていきました。しゅららぼん、ってなんなんだろうとタイトル見た時は思ったものですが、確かに「しゅららぼん」とは偉大でした。初めて文章中に現れた時はちょっとびっくりしましたが。不意をつかれたというか。
しかし、しゅららぼんは偉大であると同時にとてもアホらしいもので、その正体を明かされたとき、主人公とともにこちらも脱力してしまいました。棗くんがあの時涼介と一緒にいたらどんな反応を示したんだろう。
色々なことがあったけど、場面としては涼介と棗が割れた琵琶湖の中を清子の白馬に乗って走るシーンも印象に残ってます。登場人物良かったなあ。メイン男子トリオはもちろん、淡十郎の姉の清子が。あの人はほんとにグレート清子でした。そういえば、表紙の男の子二人は涼介と棗ですね。顔見えないのに、棗の方はかっこよく見えます。全身赤の服のイラストを見て、最初はすごい服だなあと思ったけど、本編読み終わったあともやっぱり赤色の制服はちょっとなーと思う。涼介は今後も赤で通すんですかね。
日出家の一人勝ちっぽい感じが腑に落ちなくもないけど、余韻を感じさせるラストは良かったなあと思う。最後の「しゅららぼん」はどこまで影響与えたんだろう。本編後にあるだろう涼介、淡十郎と転校生による会話が気になってしまいます。
○特設ページがあったのでリンクを貼っておきます。登場人物が詳しいです。
https://www.shueisha.co.jp/makime/top.html
★映画